【No.63 2010年11月4日】
《 迷走続ける菅政権 》
皆さん、こんにちは。
谷合正明です。
菅政権は内政外交ともに迷走を続けています。
一点目に、遅すぎる補正予算案の提出です。
本日から本会議で補正予算案審議になりますが、景気対策の必要性が高まったのは、急激な円高になった8月のこと。一日も早く経済不況から脱却するとの強い意志が感じられません。
二点目に、自浄作用を発揮できない「政治とカネ」への対応です。
まず、マニフェスト違反の企業団体献金の再開。小沢元代表の国会招致の問題でも、岡田幹事長が説得すると約束した矢先に、本人がネット動画で「拒否」会見。国民はあきれています。
三点目に、羅針盤なき外交です。
中国との「尖閣」問題に引き続き、ロシアとの「北方領土」問題にも揺さぶられています。「普天間」問題に表れた日米同盟のきしみをついて、生じたと言われるこれらの問題。総理官邸、外務省、民主党の統一的な外交方針が欠けているのです。
菅政権が一体何をしたいのか、まったく国民にメッセージが伝わってきません。小泉総理以降歴代の内閣が配信してきたメールマガジンも菅総理になってから発行が止まってしまいました。
国会答弁も官僚作成の原稿を棒読みで、まるで無味乾燥!失言さえしなければという後ろ向き、内向きな総理に、日本の進路を示せというのは、無理な注文なのかも知れません。
(谷あい)