【No.2 2010年1月27日】
福祉、雇用、平和 - 私の原点
皆さん、こんにちは。谷合正明です。
昨日より、参議院で補正予算の審議が始まりました。公明党からは本日水曜日の午後に、山口代表が質問にたちます。
ところで、今月は中国地方を中心に各地の新年賀詞交換会に出席し、一言あいさつをさせていただく機会があります。
こんな時、何のために政治家をしているのかということを自問自答します。
私には3歳年上の姉がいます。姉は重症心身障害者で、小さい時は姉の後ろ姿を見て育ってまいりました。姉は選挙で投票したこともありません。しかし、福祉の大切さを姉には教わりました。
京都大学2回生の時、阪神淡路大震災があり、神戸の街一面が火の海になっている様子を見て大変ショックを受けました。そうした状況の中、私はボランティアの一員としてお手伝いをさせていただき、相互扶助の大切さを身にしみて感じました。
大学院を卒業後、民間企業の会社に入社したものの、経営難により8カ月でリストラ。失業給付を頂きながら、ハローワークに通いました。いつ再就職できるのかと不安の日々を過ごしましたが、幸いにもNGOという海外の現場で汗を流す仕事につくことができました。
岡山に本部を置くAMDAでは、難民支援の仕事に従事。アンゴラ、イラク、アフガン難民キャンプ、ソマリア難民キャンプなどの紛争地域を歩き回って、私は思いました。難民を救うことができても難民をなくすことができない。戦争に苦しむ母子を助けることはできても、戦争そのものをなくすことができない。そこには、政治の役割があると痛感しました。
福祉、雇用、平和-。私はちっぽけながらも自らの体験を積むことができたと思っています。政権が変われども、政権のトップにいる人たちは2世、3世議員ばかり。本当に庶民の苦しみが分かっているのかと思います。今の政治とカネの問題をみると、どこか感覚が違うと怒りさえ覚えます。
何のために政治を行うのか。立党の原点「大衆とともに」、そして自分の原点を胸に刻みながら、通常国会の予算審議に臨んでまいります。
(谷あい)