○谷合正明君 公明党の谷合です。
この度、各調査団の派遣メンバーの皆様、また今日報告していただきました皆様、大変お疲れさまでありました。
私も、この委員会が平成十六年から設置されたときにメンバーにさせていただいていまして、委員会から離れたこともありますけれども、こういう長く続いているということでございまして、改めてこの特別委員会の重要性というのを感じております。
今日は、各班の報告の中から、保健や、また防災とか貧困削減といったキーワードが出されてまいりました。私、ちょっと質問というか要望になるとは思うんですけれども、個別のところじゃなくて全体像として、日本のODAのやはり柱として人間の安全保障をしっかり強化すべきじゃないかということを今日は岸外務副大臣に訴えさせていただきたいと思っております。
特に、国際保健と防災ということは、日本が経験また知見を有している分野でございます。発展途上国も今、いわゆる発展途上国の発展に伴いまして、従来のMDGsのゴールには入っていないような分野の課題というのも結構出てきているかと思っております。保健分野でも、例えば糖尿病とかそういった課題も、今日的な現代的な課題も増えてまいっております。むしろそういった疾病の方が多いというような国も増えてきております。さらに、冒頭フィリピンの話もございましたけれども、改めて、防災という観点もこれからの新しいMDGsには加えていかなければならないとも思っております。
今後、二〇一五年で仙台で国連の防災会議ですか、またMDGsの達成期限も参りますし、また二〇一五年の十月には安保理の非常任理事国の選挙もございます。そして、二〇一六年には日本でのG8サミットの開催もありまして、それぞれの日本のやはりリーダーシップというのが求められていると思うんですが、多くの国が戦略的に予算を拡充している中で、やはり我が国の予算、ODA予算がなかなか伸び悩んでいると。
しかしながら、安倍総理が国連総会でしっかり特に人間の安全保障について言及されているわけでありまして、この人間の安全保障の分野についてはしっかりと私は予算立てしなきゃならないと思っておりますが、しかしながら、円のレートの問題もあって、なかなかこの分野、予算がしっかり付いているとは言い難いのかなと。まだまだ不十分なところもありますし、国際機関や、あるいは世界基金といった基金に対しての拠出も不十分なものがあります。ですから、補正予算のみならず、いわゆる当初予算に対してもしっかりこの分野で政府として取り組んでいただくということがこのODA特別委員会にも資することだと思いますので、外務副大臣、端的に強い決意を聞かせていただきたいと思っております。
○副大臣(岸信夫君) 谷合委員、大変ありがとうございます。委員御指摘のとおりでございます。
人間の安全保障につきましては、国連でも我が国が提唱して以来、大変評価をされておりますし、また期待も高まっていることと思います。また、安倍総理の国連の演説におきましても、例えば女性の活用あるいはユニバーサル・ヘルス・カバレッジの問題、こうしたことに対しても非常に我々が、日本がこれから国際社会のために貢献できる分野というものも更に広がってきているんだと、こういうふうに思っておるわけでございます。
予算につきましては、確かにODA、大変厳しい状況に今ずっと年々来ておるわけでございますけれども、是非先生方の御支援もいただきまして頑張ってまいりたいと思っております。