公明党核廃絶委員会の谷合正明事務局長(参院議員)は5月15日、国会内で「核戦争防止国際医師会議」のティルマン・ラフ副議長と会談しました。以下、公明新聞記事を転載します。
ICANのラフ代表(中)と会談する浜田(右)、谷合の両氏=15日 参院議員会館
核兵器廃絶 ICANのラフ代表と会談
浜田、谷合氏
公明党核廃絶推進委員会の浜田昌良座長(参院議員)と谷合正明事務局長(同)は15日、「核戦争防止国際医師会議」(IPPNW)副議長で、「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)代表のティルマン・ラフ医師と参院議員会館で会い、核兵器の廃絶をめぐり意見交換した。
席上、ラフ氏は、2015年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向け、オーストリア・ウィーンで開かれた第1回準備委員会で、共同声明の採択など核軍縮の人道的側面に関する認識を共有する動きが進展したことについて「有意義なものになった」と主張。
その上で、科学的データに基づくICANの研究結果に触れ、2国間の戦争で一発の核兵器を使用した際、大気圏に巻き上がるちりや煙で地球規模の気候変動が発生し、世界的な食料問題や飢餓が深刻化するという核兵器の非人道性を提起しながら「各国による、核兵器が使われた場合のシナリオ研究を支援したい」と強調した。
浜田氏は、国際会議で科学的データに基づく議論を促進する考えに賛意を示し、「核兵器が実際には使用できない兵器であることの共有が重要だ」と主張。「核兵器の非人道的な側面に光を当てる方向性をさらに広げていきたい」と述べた。
(公明新聞:2012年5月16日付より転載)