日本の将来ビジョンをめぐり、村田教授(右)と意見交換する党青年委員会=27日 大阪市
村田同志社大学教授と
外交、分権など意見交換
党青年委
公明党青年委員会(谷合正明委員長=参院議員)は27日、大阪市内で、青年の視点を生かした日本の将来ビジョンの策定に向け、同志社大学の村田晃嗣法学部長(教授)を講師に招き、意見交換した。谷合委員長のほか、石川博崇副委員長(参院議員)、青年局次長の国重とおる(次期衆院選予定候補=大阪5区)、いさ進一(同=大阪6区)、中野ひろまさ(同=兵庫8区)の各氏が出席した。
席上、国重氏は「政治家は国民に奉仕していく存在。新しいリーダー像を追求したい」と力説。これに対して村田氏は、奉仕型の政治家が重要とする一方で、多角的に政治を捉えられる有権者の育成の必要性を指摘した。
また、いさ氏は「日本の外交は米国、アジア、国連を軸に安全、経済、国際的な価値を得ていた」とし今後の方向性を質問。村田氏は日米同盟で安全を担保し、アジアで富を得る構図の限界を指摘し、新しい価値の発見が必要と述べた。
中野氏は「中央集権は制度疲労。地方分権で解決できることが多い」と主張。村田氏は地域の課題改善に地方分権は有効とする一方で、国と地域で制度の矛盾が起きる可能性を指摘。政党が責任ある道筋を示すべきと強調した。
このほか村田氏は、地方自治制度の改善にあっても憲法改正は慎重であるべきなどと見解を述べた。
谷合、石川両氏は「青年世代が責任をもって、変化が求められる時代の方向性を示していきたい」と語った。
(公明新聞:2012年2月28日付より転載)