【No.109 2012年2月4日】
《 福島県点字図書館と広島刑務所を訪問 》
皆さん、こんにちは。谷合正明です。
先日、福島県点字図書館を訪問してきました。
中村雅彦館長は、東日本大震災で、障がい者がどのような避難を余儀なくされてきたのか、養護学校時代の教え子などの名簿を頼りに、自ら聞き取り調査を重ねてきました。
段差を乗り越えられず津波の犠牲になった車いすの障がい者。
原発事故の情報を知らされることもなく、避難所を転々とした聴覚障がい者。
避難所の集団生活でずっと我慢を強いられてきた発達障がい児とその家族。
中村館長からは、近隣地域の支え合いの必要性、そのための個人情報保護法の見直し、要援護者避難支援ガイドラインの見直しなどの宿題をいただきました。
『あと少しの支援があれば-東日本大震災障がい者の被災と避難の記録』が今月出版されますが、「一番困っている人を最優先に」との著者の思いをしっかりと受け止めました。
また昨日は、受刑者の逃走事件があった広島刑務所内を地元議員と一緒に視察してきました。
逃走はないだろうとの気の緩みや、受刑者に関する注意喚起の不徹底、防犯線や監視カメラの不備、近隣住民への通報体制の不備など、ミスが幾重にも重なったものでした。
あってはならない重大な事案です。
安心安全、近隣地域との信頼回復のために、原因の究明とともに、再発防止策の徹底を強く要請してまいりました。
一方、逃走事件とは別に、負担の大きい刑務所職員の配置基準など課題も分かってまいりました。
(谷あい)