谷合正明公明党青年委員長は、公明新聞紙上で行われている「党幹部座談会」の1月14日付の第4回に掲載されました。以下、掲載回の記事を転載します。
(岡山事務所)
防災、雇用の政策分野 切り開く
現場主義に徹した他党にない調査・提言力
山口代表 公明党は女性と青年に光を当て、その声を吸い上げ具体的な政策の実現に結実させてきた。他党にはない大きな特長だ。例年にも増して今年は、女性、青年両委員会の活躍に期待している。
井上幹事長 女性議員の持つ「生活感覚」「きめ細かさ」「安全・安心への気配り」が政治には欠かせない。国会での女性議員の比率などを見ると、日本はまだまだ遅れている。その中で公明党は女性委員会が「女性の視点」から政策実現する新たな道を切り開いてきた。
石井政調会長 妊婦健診の14回分の公費助成や、がん検診無料クーポンの配布、女性専用車両の導入などの実績は街頭演説で訴えると拍手の大きさが違う(笑い)。
山口 まったく同感だ。党女性防災会議が行った防災行政総点検も大きな反響を呼んでいる。658の自治体を調べたところ、54.7%が地域防災計画に女性の意見を「反映させていない」。女性の視点を抜きにして十分な防災対策ができるわけがない。
松副代表 公明党は女性議員が897人と議員数の約3割を占めており、こうした問題に敏感です。調査後すぐに、災害対策に女性の視点を取り入れるための法改正を政府に提言。政府側は「応えられるように取り組む」と約束したので、しっかり行動で示してもらいたい。
井上 これまで行政の反応は鈍かった。公明党が総点検を実施したり、国会や地方議会で政策提言した結果、初めてお寒い実態が明らかになり、政治テーマとして取り上げられるようになった。この意義は極めて大きい。
不育症、がん対策も公明の実績
松 「不育症」を国会で初めて取り上げたのも公明党です。不育症は流産や死産を繰り返してしまう病気ですが、妊娠が難しい「不妊症」と比べて、あまり知られていない。また高額な治療費は自己負担でした。公明党は、この病気で苦しんでいる方々の声を受け止め、治療のためのヘパリン在宅自己注射への保険適用を実現しました。
石井 子宮頸がん対策も公明党の実績だ。一昨年6月まで114自治体に過ぎなかった予防ワクチンの公費助成を全国に拡大。子宮頸がん予防法案の成立もめざしている。
谷合正明青年委員長 今、青年委員会は雇用問題に全力で取り組んでいる。今春卒業予定の大学生の内定率は59.9%(昨年10月現在)と低迷している。
山口 「正社員になれず、フリーターを続けている」と悩む若者がどれほど多いことか。就職を阻む大きな原因が雇用のミスマッチといわれるもので、例えば、中小企業は採用に意欲があっても採用活動にかける人手やお金がない。一方の学生は、大企業に目が向きがちで、中小企業への情報は不足している。
井上 そこで公明党は、学生と中小企業を結ぶ「ドリーム・マッチ プロジェクト」を推進。合同説明会の開催などで、これまでに3200人超の学生が内定を得た。
谷合 ただ、依然として厳しい雇用の実態を踏まえ、青年委は学生、中小企業、職業訓練受講生を対象にした大規模な「若者雇用実態調査」を実施。政府の就職支援策が、若者と中小企業のどちらのニーズにも十分に応えていないことが明らかになった。
ミスマッチ解消策の実現迫る
石井 ミスマッチ解消に向け、中小企業の求人情報などを充実させ、仕事に就くために本当に必要な能力が得られる職業訓練の強化などを政府に提言している。通常国会で、しっかりと若者の思いを政府にぶつけて、早期実現を迫っていく。
山口 公明党は従来の政治では蚊帳の外に置かれた若者の味方になって、ジョブカフェや携帯番号ポータビリティー(携帯電話会社を変えても番号をそのまま使える制度)を実現してきた。
谷合 次期衆院選に向け公認された9小選挙区の予定候補のうち、新人3人が30歳代だ。内にこもりがちな“スマホ時代”の青年の声をしっかりと引き出し、政治に反映していきたい。
井上 新人3人はもちろん、青年議員のメンバーは年頭から街頭に立って「若さと情熱で日本を変える!」と力強く訴えた。聴衆からも「爽やかで、クリーン! 頑張ってほしい」とエールが送られていた。
松 女性と青年に光を当てないと日本政治の閉塞感は打ち破れません。女性議員、青年議員が、先頭に立って日本に元気を取り戻したい。
(公明新聞:2012年1月14日付より転載)