【No.74 2011年2月4日】
《 選挙権をはく奪するのは、おかしい! 》
皆さん、こんにちは。谷合正明です。
昨日は節分の日。「カンはー外、ナツオー内」と豆をまいた方もいるとか。
さて、先日、ダウン症の女性が国を相手取って裁判をおこしました。これまで選挙に行っていたが、成年後見制度を利用したら、選挙権が奪われた。これは憲法違反ではないかと。
成年後見制度は、高齢者や障がい者など判断能力が不十分な方の財産保護を目的として、2000年にスタートしました。
ところが、昔の禁治産制度を引き継ぐ形で、成年被後見人になると、公職選挙法の定めで、選挙権がはく奪されます。
本来、財産を管理する判断能力と選挙のための能力とは直接リンクするものではないですし、また不正投票と選挙権の制限も別問題であります。
私の姉(重度心身障害者)は、国民の権利として選挙権を持っているが、成年後見制度を使うと権利がなくなる。これでは姉が社会から排除されるような感覚です。
この事実を知った時、非常にショックでした。
昨年、裁判を起こした女性の父親に会ってお話を聞いた時、この問題に取り組むことを約束しました。今後、議員立法で解決できるように働きかけてまいります。
そんな思いを込めたエッセー「私を動かすあっこちゃん」を、全日本手をつなぐ育成会の機関紙「手をつなぐ」2月号に寄稿いたしました。
全文はブログをご覧ください
(谷あい)
お詫び:前号において、徳島県三次との表記は、三好の間違いでした。訂正し、お詫びいたします。