【No.50 2010年7月21日】
《 集中豪雨の被災地へ直行 》
皆さん、こんにちは。谷合正明です。
選挙直後、西日本を中心に集中豪雨が猛威をふるいました(18日現在、死者12名、行方不明者7名)。
私はすぐに地元議員とともに、広島県呉市、また山口県美祢市、山陽小野田市の現場を訪れ、被害の状況を確認するとともに、被災者へのお見舞いに走りました。
水道、道路などのライフラインの一日も早い復旧と、局所的な集中豪雨に対応した防災対策の整備が求められています。
昨日は、党西日本豪雨災害対策本部(私が事務局長)が開催され、各県対策本部からの要望をまとめ、政府への働き掛けをしました。
災害対応は地域住民、自治体、企業、国が連携しないと前に進みません。その点、チーム3000の公明党は、他のどの党よりも非常に大きい役割があります。
ところで、忘れてはならない歴史があります。昭和42年7月9日、呉市を襲った豪雨被害です。実は、犠牲者88人の中に、公明党の議員が1人含まれているのです。
降りしきる大雨の中、被災地へ直行した住村市議会議員は、土砂崩れで生き埋めになった家族4人の救出作業にまさに命懸けであたっていました。
奇跡的に母親と子ども2人を救出し、最後の1人の少女を助けようとした瞬間、「ド、ド、ドド、ドーッ」と地響きとともに、再び土砂崩れが起き、住村さんと消防隊員、そしてその少女が犠牲となったのです。
この呉の災害がきっかけとなり、昭和44年に「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律」が成立。「大衆とともに」の立党の精神のまま殉職した公明党地方議員の歴史です。
今回、私が参院選で大変にお世話になった中国・四国は、土石流や急傾斜地崩壊などの危険個所が大変に多い地域です。歴史を胸に刻み、人命を守る政策づくりに奔走してまいります。
(参考文献「昭和42年広島県呉市災害記 公明党広島県本部」)
(谷あい正明)