参議院で臓器移植法案が採決され、衆院から送付されたA案が本院でも成立しました。
私はA案の修正案に賛成し、A案の原案には反対しました。
まず基本的な考えとしては、臓器移植の可能性を拡大したいとの思いがありました。
しかしながら、
さらに、修正案の付則事項でも、虐待児童の判定の検討をただちに開始することや、児童の脳死判定に成人と異なる特性に配慮すること、家族の心情やみとりの時間に配慮すること、遺族に対する精神的ケアへの対処、3年後の見直しなど、修正が加えられている点を評価しました。
今回A案が採決されましたが、脳死について人の死と認めない方がおられること、脳死判定の拒否条項が適切に運用されること、小児の脳死判定においてあらためて関係者の合意を得ることが大事であると考えます。
移植を必要とする方や脳死を人の死として受け入れられない方など、多くの方からメールや陳情を受け、党議拘束しないという採決のもと、私自身大変悩みました。わが子が臓器移植手術が必要となったら、逆に脳死となったらと、様々なことを考えました。
最終的に今国会で一定の結論が出たことは喜ばしいことだと思います。
(谷あい)