昨日は一日、岡山の県北津山市を中心にあいさつ回りをした。
圃場整備された水田が広がる。最近、こうした農村の田園風景自体、どんな観光スポットよりも素晴らしい風景だと感じるようになってきた。
同時に隣にある休耕田を見ると水田は水田として利用しなければ多面的機能が発揮できないと実感する。生産調整はどうあるべきか、農地法はどうあるべきか思案する。
途中寄らせていただいた院庄林業(株)さんでは、太陽光発電の普及のために国が本腰をいれて対策を講ずるべきと指摘される。サミット前後から太陽光発電の話をよくうかがう。かつて500万円前後だった太陽光発電パネル装置も200万円前後に下がってきた。ここで政府が普及のための支援策をやめてしまった。それ以来、日本の太陽光発電が普及しなくなったと。日本もドイツのように家庭から電力会社に電気を高く売れるような政策をとって欲しいと要望を受ける。もちろん抵抗や障害もあろうが、どこまでやるかは政治の本気度にかかっていると付け加えられた。この分野もう少し勉強してみようと思った。
さらに住宅の資産価値についても意見交換させていただいた。日本では家を購入してもローンを払いきる頃には、家やマンションの資産価値がほとんどゼロになる。ヨーロッパのように長く住めば住むほど価値が上がるような転換をしなければならない。その他、木造住宅が耐震性や耐火性に乏しいという既成概念もおかしいと指摘を受けたが、傾聴に値する話が大変多く勉強になった。
トラック運送業からも軽油引取税の暫定税率撤廃の要望を受ける。夕方のニュースで漁業に対する燃油高騰対策が流れてきたが、中小零細の多い運送業界の現実も非常に厳しい。
地方現場の抱える諸課題を背負って、今、東京に向かっています。
(谷あい)
岡山県北を回る -太陽光発電や燃油高騰などについて声を聞く