先週から若い世代のしごとにかかわる悩み・意見を聞いてきた。
○ 18日(月) 公明党山口県本部にて青年局懇談会
女性からの意見:
総合職で就職したとしても、親の介護、自身の健康が理由で長時間労働の正社員をやめざるを得ないケースもある。しかし、パート勤めなどになると給料が一気に減り生活に困る。正規労働と非正規労働の格差があまりに大きい。
男性からの意見:
山口では高校卒業後、東京や大阪の大学や専門学校に進学することが多い。しかし、地元に就職口がないので県外に出たままになる。山口に戻ってきたいという人は多いのだが。親の代からガソリンスタンドの経営をしているが、先行きが非常に不安だ。派遣制度は労働者保護の観点で見直して欲しい。
○ 19日(火) りそなホールディングス東京本社にてヒアリング
人事部の声:
パートと正社員の人事や研修制度を今年の夏以降一本化する。パートと正社員の数はそれぞれ1万人強。本人の希望で、パートから正社員へ移行することも可能だし、正社員からパートへ移行することも可能になる。
○ 21日(木) 日本商工会議所の青年部との意見交換会
若手中小企業経営者の意見:
資金繰りが本当に大変。事業拡大したいと思った時に必要な融資を受けられるようにしてもらいたい。パート勤めの人はあくまでパート勤めを希望している。パート全員が厚生年金適用になれば中小企業はもたない。後継者確保が今の中小企業の悩み。従業員を募集しても集まらない。ハローワークでの職業紹介を県・地域をまたいで実施して欲しい。
○ 22日(金) オーストラリア大使館のウォレス書記官との意見交換
書記官の声:
都市と地方の格差の問題。地方には仕事がない。地方在住の青年の自殺率の高さが社会問題化している。都市部では移民の若者をどうやって地域コミュニティに溶け込んでもらうかも課題だ。
○ 23日(土) 山口県下松市内のプラント会社にて
会社社長の声:
溶接工がたくさん必要だが、若い人になり手がいない。外国人実習生・研修生に依存しているところもある。
○ 24日(日) 石川県本部での青年局政治学習会
(写真は青年局街頭をする前の光景)
参加者の声:
介護職員を辞めた。どうやって待遇改善をするのか。石川県でも能登半島は高齢化率も高く、どんどん人口が減っていく。少子化対策はどうするのか。ニート対策は対症療法ではなく、根本的な対策が必要ではないか。コマツでは有効求人倍率は5倍を超える。しかし、技術を持った人が集まらない。ハローワークに行っても、派遣の仕事しか紹介してもらえない。
何て言っていいのか分からないが、今業界から求められている仕事内容と、今の若者が持っている技術と求めたい仕事内容がかなりミスマッチしていることだけは明らかだ。都市と地方の雇用格差もある。さらにいろいろな人の声を聞きながら、若年雇用の問題についてしっかりと取り組んでまいりたい。
(谷あい)
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