本日も終日、予算委員会。
そして長い一日と書いたが、与党原爆被爆者対策PTの招きで、韓国、アメリカ、ブラジルの在外被爆者の方々が国会に来られた。昼休みの時間を使って、舛添厚生労働大臣への直接要望が実現した。そして夕方から与党PTでヒアリングをした。その間、超党派の会合や民主党の会合もセッティングされた。遠路はるばる来られた皆さん、本当におつかれさまでした。
在外被爆者とは海外にいる原爆被爆者の方々だが、現在被爆者健康手帳を取得している数は約4000人近くいる。しかし、手帳をまだ取得していない被爆者も実数は不明(400人ぐらいという推測数もある)だがいらっしゃる。
かかえている課題は様々あるが、手帳申請を在外公館等でできるように法改正すること、そして医療費の上限撤廃ということが大きな要望事項であり、その点について舛添大臣に直接要望した。
舛添大臣は与党PTとよく連携させていただきたいと回答された。与党PTとしては、健康上の理由で渡日できない被爆者もいるなかで、これ以上法律をそのままにしておくことはできないと考えている。議員立法は必要だ。医療費についても各国の医療事情をよく見極めた上、法律の枠外であるが医療費助成事業の拡充が必要だと考えている。
こうした見解がすでに全国紙をはじめ地方紙にも速報として流れているようだ。PT副座長として大変重い責任をいただいたと自覚している。
ところで今回は、与党PTのメンバーに是非私たち在外の声を聞いて欲しいという要望に応えて実現したものだ。日本にいる支援者の方に私が連絡をとり、そしてその方から韓国、アメリカ、ブラジルに声をかけていただいた。
与党PTだけでなく、大臣要望もさせていただきたいという熱心な申し入れもあった。実現に向け河村建夫座長も動いていただいた。当初、大臣要望は難しいと一度断られたが、斉藤鉄夫政調会長から直接大臣へ電話をし、面会の受諾を得た。
こうした在外に関する案件などで与党PTが動くことは珍しい。今日は決してゴールではないが、ゴールをセッティングし、そのゴールまで走りぬくことを確認できた日と確信している。
(谷あい)
【ブログ】長い一日。在外被爆者問題の解決を