以下、公明党青年局のHPに載せた文章を転送します。
皆さん、こんにちは。
新年が明けてから2週間以上が経ち、学校や仕事も普段どおりの忙しさが戻ってきたのではないでしょうか。国会もいよいよ今週の20日からスタートしますが、私は、ほぼ毎日、中国地方を中心とした各地の新年賀詞交歓会に出席しています。毎日といっても、お会いする方は1年ぶり、あるいは選挙以来ということもあり、こちらも新鮮な気持ちで出席しています。今日は、島根県出雲市、松江市、そして明日は東広島市、福山市と続きます。もうひと踏ん張りです。
そうした中、先日(13日)は青年局の活動として、大阪の枚方市の中学校で開催された、働くことや自立について考える「フリーター・ニートになる前に受けたい授業」を見学させてもらいました。これは、文部科学省の「フリーター・ニート対策事業」の一環で、全国の中学、高校を巡回しているものです。この出張授業を受け持つ鳥居先生は専門学校の現役先生であり、「フリーター・ニートになる前に読む本」(三笠書房)の著者でもあります。何を伝えるかではなく、どう伝えるかが、今の教育現場に必要だと言われるだけに、授業は非常にテンポ良く、アニメや映像をおりまぜた楽しい内容でした。学校関係者やマスコミの関心も高く、授業を受けている生徒数と同じくらいの見学者が教室の後ろを囲むという状況でした。
この授業で感じたことは、この先生にとって、フリーター・ニートというのは、あくまで時代を反映した切り口であって、要するに努力することの大切さをご自身の体験から訴えられたものと理解しました。体験からお話しされていたので、心にストレートに響くものがあり、かえってそれが生徒たちにとってはフリーター・ニートの理解につながっていったように思えました。これからの時代はますます教える側の力量が問われることを、久しぶりの授業風景を見て実感しました。
人口減少時代に入りましたが、近い将来の社会の支え手である今の中学生に、こうした社会問題を意識してもらうきっかけを提供することは重要です。そして生徒だけでなく、教職員にもこうした授業を受ける機会を提供することが重要です。視察で分かったことを踏まえながら、今後フリーター・ニート対策授業の普及に努めていきたいと思います。
(谷あい)
【エッセー】「フリーター・ニートになる前に受けたい授業」を見学