(公明党青年局のホームページに寄せたエッセーを転載します。)
先月29日、党の文部科学部会の招きで、宇宙飛行士の野口聡一さんが帰国報告のため国会に来られました。私も野口さんのお話を生で聞かせていただきました。
野口さんは非常に気さくで、ユーモアに富み、また再び会ってお話しを聞きたいなと思わせる雰囲気の持ち主でした。だから、野口さんには、子どもから大人までたくさんのファンがいるんだと思わず納得。
ディスカバリー号は、約14日間かけて、地球を219周しました。野口さんの報告の後、いくつか質疑がありましたが、特に印象に残っているものをピックアップします。括弧 書きは野口さんの答えを聞いた私の感想ですが、自分がすごくちっぽけに思えます。(笑)
Q:人間はどのくらい宇宙に滞在できるのか?
A:宇宙ステーションの飛行士は2人ずつ半年交代。昔の旧ソ連の宇宙飛行士は1年間滞在していた。
(2人体制とはいえ、孤独にならないのかなぁ・・・)
Q:宇宙塵(小さいゴミ)への対処方法は?
A:ゴミと衝突するようなことはなかった。バレーボール大のゴミは、アメリカ空軍が地上からレーダーで追跡している。ゴミにシリアルNoをつけて、宇宙船と交信している。
(軍の技術はすごいなぁ・・・)
Q:船外活動の様子は?A:1回外に出ると7時間にわたる作業になった。分刻みのスケジュール。脱水症状になるのを防ぐために、水を携帯していた。糖分は水には含んでいない。こぼれると、宇宙服のなかで、腐食してしまうので。
(腐食するのかぁ・・・)
Q:宇宙から地球を見た感想は?
A:船外活動では自分と地球が1対1で向かい合っていた。手を伸ばせば届きそうだった。地球の青い輝きは、生命の輝きのようだった。
(地球はひとつの生命体なんだなぁ・・・)
地球への帰還が、悪天候のため1日遅れたときには、地球にいる私たちとしては、ある種トラブルみたいに感じたわけですが、野口さんたちはもう1日宇宙でゆっくりできる!とうれしかったそうです。南半球のオーロラがきれいに見えたそうです。ポジティブに物事を考えていける裏には、想像を絶する訓練、努力があってこそだと思いました。
日本が独自の宇宙船で有人飛行を達成するには、まだまだ時間はかかりそうですが、今回の成功は日本の科学技術の更なる振興につながっていくことは間違いありません。
実は、参加した議員たちはそれぞれ野口さんと記念撮影をしました(子どものように喜々として)。私は「最年少の参議院議員です」とあいさつすると、「何歳ですか?」、(32歳と知ると)「おーいいですねぇ」とこれまた気さくに接していただきました。
非常にあっという間の45分間の帰国報告会でした。
P.S. 本日(3日)、岡山市内にある岡山理科大学の記念ホールにて、公明党岡山県本部主催で青年集会を開催することになりました。遠山青年局長にも来ていただきます。野口さんに負けないようにしっかり頑張ってまいります。
(谷あい)
【エッセー】宇宙飛行士・野口聡一さん来たる