8月2日の郵政民営化特別委員会で、国際ボランティア貯金制度について質問いたしました。初めてのNHK国会中継での質問ということで、準備段階から相当に緊張して臨みました。
応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。メール、電話でたくさんの激励をいただきました。同世代の友人からは、初めてテレビで国会中継を見たという声もあり、自分のような若い人間が国会で質疑をしていること自体が、政治に関心をもってもらうために大切なんだと、改めて思いました。
それにしても、見ている方が緊張しますよね。本人はやるしかないので、それほどでもないのですが。NHKの国会中継というのは、反響がありますね。ホームページのアクセス数も1週間分ぐらいの量 が、中継のあった夕方に集中しました。
郵政の議論は、過疎地の設置基準であるとか、金融であるとか、職員の雇用だとか、新しい物流サービスだとか、広範囲にわたっており、かつ、分かりづらい面 も多い、そして、今の政局にからんでいるので、正直私に与えられた10分間で何が質問できるのかと、直前まで悩んでいました。
結果的には、テーマを国際ボランティア貯金に絞ったのは正解だったと思います。衆議院で100時間、参議院でも60時間を越える審議を行ってきたので、議論は出尽くしていると言われていましたが、国際ボランティア貯金については、そのことばすら出てきませんでした。「ひまわり」「第3種、第4種郵便」などの福祉サービスは頻繁に取り上げられていたのですが、あまり関心がなかったのでしょうか・・・
国際ボランティア貯金は、貯金の利子を民間のボランティア団体に寄付し、開発途上国での支援活動に使ってもらう制度です。平成2年度のスタートし、現在は加入者2700万件、寄付金総額が181億円、世界の92カ国地域で活用されてまいりました。
実は、私も岡山のNGOのAMDAで働いていた時に、このボランティア貯金の支援を受けて、アフリカのケニアやジブチで活動したことがあります。それだけにこの制度には非常に思い入れがあります。2700万人が寄付して頂いている重みはすごいですよ。
この制度が民営化でどうなるのか、加入者やNGO団体から心配の声があがっておりました。今回の質疑でも明らかになりましたが、結論的には、民営化後、国際ボランティア貯金が存続するか否かは、新会社の郵便貯金銀行の経営判断であるが、このような制度は当然に維持が期待されるとの政府・公社側(小泉内閣総理大臣、竹中大臣、生田総裁)の見解がはじめて示されました。
この国際ボランティア貯金については、今の公社であれ、そして未来の民間会社であれ、制度は継続されていくものと思います。なぜならその価値と使命は普遍的だからです。21世紀の市民社会では、ますます重要性が増すものと確信します。
本当に良かったと思います。
しかし・・・
そのように安心していられないのが、今の国会の状況です。参議院本会議の採決は月曜日になりそうですが、可決か、否決か、本当に分かりません。息の詰まる状況です。すべては月曜日に分かります。最後まで成立を信じています。
(谷あい)
【エッセー】初テレビ付き質問を終えて