公明党の谷合正明参院議員と頓宮美津子総社市議は6月29日、無農薬・有機栽培のアイガモ農法の研究をしている岡山大学の岸田芳朗助教授の研究室を訪ね、実験農場を視察した。
同研究室が行っているのはアイガモと浮き草のアゾラを組み合わせた農法。雑草や害虫の駆除にアイガモを使う従来のやり方に加え、窒素分が豊富で肥料になるアゾラを合わせることで、生産力の向上を図るもの。アゾラは①アイガモの餌になる②それを食べたアイガモの糞が良い肥料になる③繁殖し水田の表面 を覆うため、雑草の生育を抑制する--などのメリットがあり、生産力向上のカギを握っている。
ただ、環境省は現在、アゾラが国内で絶滅危惧種に指定されている在来種に影響を及ぼす可能性があるとの理由から6月に施行された特定外来生物被害防止法での規制対象として検討を行っている。
岸田助教授は「アゾラが越冬した例は少なく、在来種を脅かすことはない」とし、「少なくとも、在来種と交雑しないハイブリッド種は規制しないなどの対応をしてほしい」と、訴えた。
谷合氏は「無農薬、有機栽培の推進に力を入れていかないといけない」と語った。
(公明新聞7月16日付より転載)
【活動記録】アイガモ農法の実験農場を視察—-カギ握るアゾラ活用の是非