若者の声をカタチに! 公明党青年局(遠山清彦局長=参院議員)は11日、首都圏を中心に運動を展開してきた「ローカフェ」(法律トラブル解決への道案内を行う若者向けの相談窓口)の設置を求める署名と、薬物乱用防止対策の強化を求める署名をそれぞれ担当大臣に手渡し、要望実現を強く申し入れた。
「ローカフェ」の設置
法律トラブル解決へ相談窓口を
南野法相 実現へ予算確保めざす
「ローカフェ」設置を求める運動については、遠山局長、山本香苗、西田実仁、谷合正明、鰐淵洋子の各局次長(いずれも参院議員)が法務省に南野知恵子法相を訪ね、110万3199人分の署名目録を提出。(1)「ローカフェ」を若者が集まる主要駅付近などに設置すること(2)休日・夜間も業務を行うこと(3)「ローカフェ」を拠点に司法ネットや法律トラブルに関する若者への意識啓発活動を実施する(4)政府と各都道府県が緊密に協力して「ローカフェ」実現を図る__ことの4項目を要請した。
今回の運動は、公明党の推進で昨年(2004年)5月に成立した「総合法律支援(司法ネット)法」に明記されている「法による紛争の解決に必要な情報やサービスの提供が受けられる社会を実現」との目的の達成をめざす取り組み。「ローカフェ」は、同法に基づいて来年度(2006年度)から全国に設置される相談窓口の一つになることが想定されている。
遠山局長は、架空請求など法律トラブルに悩む若者が増えていることを指摘し、「今も多くの相談窓口があるが、利用しにくい。若者が気軽に相談できる『ローカフェ』を全国に先駆けて、まず東京で実現を」と訴えた。
これに対し南野法相は、「いいアイデアをいただいた。政府の(施策の)中に取り入れていけるようにしたい。(設置には)お金もかかるので、来年度予算に盛り込めるように努力したい」と設置実現へ予算確保をめざす姿勢を表明した。
薬物乱用対策の強化
脱法ドラッグの拡大防げ
尾辻厚労相 公明の取り組みに謝意
一方、薬物乱用防止対策の強化を求める運動については、遠山局長、山本、西田、谷合、鰐淵の各局次長が国会内で尾辻秀久厚生労働相に対し、4万8754人分の署名目録を手渡した。
席上、遠山氏らは、脱法ドラッグについて、使用目的を偽ることで法規制を逃れ、路上で販売される例などを指摘。「安いものであれば、小学生でも買うことができる」と拡大の危険性を強調し、(1)薬物乱用防止教室の積極展開(2)キャラバンカーの増設(3)密売組織や乱用者の取り締まり強化(4)脱法ドラッグの規制__などを要請した。
尾辻厚労相は、これまでもキャラバンカー増設に公明の取り組みが力強い後押しとなったことなどに言及し、「(薬物乱用防止を訴える)青年局の取り組みは本当にありがたい。今後とも精一杯取り組んでいく」と述べた。
幻覚や陶酔など麻薬と同様の症状がありながら、法の規制を巧みに逃れる「脱法ドラッグ」の使用は、麻薬への発展を誘引するほか、凶悪犯罪や死亡事件に至った例もある。東京都は、4月1日に「東京都薬物の濫用防止に関する条例」を施行、6月から製造、販売などの違反者に罰則を適用する。厚労省も省内に検討会を設置し、10月をめどに対応策をまとめる方針。
深刻化する若者の薬物被害の拡大を防ぐため、公明党青年局は2月から東京都を中心に署名活動を展開。条例の制定や啓発活動の強化を積極的に推進してきた。
(公明新聞より転載)
【活動記録】党青年局 100万超す署名届ける