公明党の谷合正明参院議員は22日、岡山県御津(みつ)町にある体の不自由な子どもたちの療育ボランティア施設「THCゆうあい」(海野武子代表)を訪問、保護者たちから療育体制の強化や行政支援について意見を聞いた。これには県、岡山市、備前市、御津町議会の公明議員も同行した。THCはトータルハビリテーションケアの略語で、障害を持って生まれた子どもたちの未発達な機能を総合的に治療・訓練することによって、発達させようというもの。盲・ろう、肢体不自由など症状別の教育・福祉施設はあるが、総合的な療育・訓練体制はいまのところない。同「ゆうあい」は、一昨年8月、海野さんの自宅に開設されたもので、視能訓練士の忠政博子さんらを中心に、毎月2回、”フリースクール”の形で、手足の機能訓練などの療育を行っている。現在3歳から中学2年までの7人が在籍。懇談で忠政さんは、「障害児の多くは、早産や超未熟児として一命を取り留めて生まれてきた子どもたちである。ならば少しでも輝いて生かしてやりたい。生きている喜びをつかませてやりたい。これが親の願いです。」と述べ、行政による支援体制の強化を要請。今後、同施設の運営安定化を図るため、特定非営活動法人(NPO法人)を立ち上げたいと語った。これに対し谷合氏は忠政さんらの一つ一つの意見に耳を傾けながら、「皆さんの要望が実現するよう全力で応援します」と決意を述べた。
(公明新聞より転載)
【活動記録】障害児の未発達機能を治療—-谷合氏らTHC施設を視察