午前中に本会議。両院協議会が不調に終わり、衆議院の優越権によって、2次補正予算案が成立したことの報告があった。月曜日に参院で採決したのにもかかわらず、月曜深夜含めて火曜日まで両院協議会を引きのばし、補正予算成立に抵抗した野党の対応はおかしい。
定額給付金以外の予算は賛成と言っておきながら、補正予算関連法案にいたっては全く審議しないで、早期成立を阻んでいる。審議しないのだから建設的な協議ができるはずもない。中小企業の資金繰り支援は、保証枠が1次補正予算で6兆円、2次補正予算でさらに拡充するが、関連法案が成立しないので、困った事態になっている。すでに5兆円ほどの融資が実現しているが、6兆円の枠を超えるのは時間の問題。中小・小規模企業の経営者や従業員に、民主党の議員はどう説明するのか。
午後は、衆参の本会議で政府の施政方針演説があった。
「生活防衛のための大胆な実行予算」と銘打ち、「生活者」「中小企業」「地方」に重点を置いたことや、改革による経済成長として、「低炭素革命」、「健康長寿」、日本のブランド力を発揮するコンテンツ産業などの「底力発揮」も打ち出された。
印象的だったのは、日本の行政が産業育成中心だったということで、これからは政府の重点を生活者への支援へと移すとしたこと。
夜は、大阪大学大学院の国際公共政策研究科のロバート・エルドリッヂ准教授のゼミで、公明党の歴史や政局、政策についてお話する。留学生を中心とするゼミで、本日は学部生も含めて20人ぐらいが参加。定額給付金から公明党の政治的なポジション、東アジアとの関係、沖縄の基地問題などについて質疑応答。政治家をゲストスピーカーとする試みは大変面白い。
今、最終の新幹線で上京中です。
(谷あい)
阪大のゼミで講義