12月26日午前8時(日本時間同日10時)、インドネシア・スマトラ島沖で起きた大地震により大津波が発生し、12カ国にわたり死者約6万9千人が確認されました(国際赤十字社29日)。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族・関係者の皆様に心よりお見舞い申しあげます。
いまだ行方不明者が多数という混乱した状況。こうした中、公明党は、被害を受けたタイに調査団(団長・高野博師参院議員)を派遣することになりました。1月1日にプーケット島で、邦人の安否確認や保護態勢、現地の被害状況などを調べてまいります。このたび、私もその一員として31日に日本を出発することになりました。当初、団員に入っていませんでしたが、自らの意思で、是非行かせてくださいと党幹部にお願いしておりました。(あっ大事なことですが、妻にもお願いして・・・)
災害を受けたスリランカやインドネシアでは私の昔の同僚(NGO職員)がすでに現地で支援活動をしております。そんな姿を見て、自分も今この時に動かなければと決意しました。正月はもともと年始のあいさつ回りの予定が入っていましたが、急遽キャンセルし、現地に向かうことにしました。被災地域の状況把握、医療ニーズの把握などは、私のNGOでの経験が生かされると信じています。これが議員になってから初の海外訪問です。
昨日(29日)は、広島にて津波被害に対する緊急募金活動もしました。(私より若い世代が何人も募金をしてくれました。ありがとうございます!)岡山では、逢沢外務副大臣にある会合でお会いし、現地調査に行く旨をお話し、生の情報を持ち帰ることを約束してまいりました。
実は、1年前の12月26日(金)にも大地震がありました。イラン南東部で起きた地震で、5万人近い死者が出ました。このときも正月を返上して、各国の関係機関が支援活動に奔走いたしました。そして、このたびの大津波災害でも、多くの関係者が今も活動中です。
思えば、参議院選挙直後に新潟・福井で集中豪雨が起きました。私の議員活動は災害対応から始まったといっても過言ではありません。秋の臨時国会中は、台風被害を受けた岡山や兵庫の各被災地、そして新潟県中越地震でも小千谷市へと飛んでまいりました。“調査なくして発言なし”の姿勢で、頑張ってまいりました。
大規模な災害に対する救援活動は、国内外を問わずとにかく迅速に対応することが必要です。専門的知識や経験を持った人間がいち早く現地入りをし、支援活動を軌道に乗せていく初動体制が極めて重要であります。
募金をしてどうなるんだ、現地に行けばいいというものではない、パフォーマンスだとかいう批判は、何もしていない人が言うセリフです。また、災害時の政府の対応に、批判を通り越し、誹謗中傷をする人がいます。昨日、某テレビで見たコメンテーターがそれでした。両親の行方の分からない子どもの姿を引き合いに出して、なぜ日本の外務省や首相は何も行動しないんだといって、血相を変えて政府に悪口を言っておりました。あきれたことに、自衛隊はイラクなんかにいないで、被災地域に向かえと、(暗にイラク派遣批判の)暴論を展開しました。筋が違う!テレビを見ていて、怒りを覚えたのは私だけではなかったと思います。こういう無責任な口だけの人には子どもは救えない。被災者の心を大切に、明日よりタイに出発してまいります。
(谷あい) ?
【エッセー】津波被災地(タイ・プーケット島)に向け出発—-公明党現地調査団出発